素朴な道徳

いつまで続くかわからないが、ブログを書くことにした。自身がぼやんと思ったことをなるべく言葉に残せるようにしたい。

 

ここ最近はどうしてもCOVID-19に関することばかり目に入る。3.11のときには北京にいたので、国家の存亡がかかるような事態は初めて体験している。そんな私にとって、このように、社会の慣習はこれほどいきなり書き換えられるものなのかと驚いている。

身近なところでは授業のオンライン化がこの一例なのだが、これまで出席表に名前と学生証番号を毎回手で書かせていたのは一体なんだったのだろうか。一見不合理な慣習は社会の恒常性を維持するためだとおそらく誰かが言っていたけれど、この点まさに今回のCOVID-19はすでに社会を壊してしまっている。

集会の自由や移動の自由は非常事態宣言を出さずとも制限を受けているし、しかも政府が「要請」していることは実質的には「指示」なのだと読みかえろと、むしろ人から言い出す始末である。これが例外状態なのだと初めて実感した。

どう考えてもこの世界はバッドエンドが確定している。人口の多くが罹患するかワクチン接種をするかしなければ収束しない。ワクチンが出回るには一年以上かかるし、それより短期で多くの人が罹患するとなれば、かなりの死者数を覚悟することになる。そして、もしバッドエンドのトゥルーエンド、つまり一年にわたって医療崩壊をしないようにコントロールできたとして、それが意味するところは幾度とない都市封鎖と継続的な移動と集会の規制だろう。